目次
こんにちは。頭文字(あたまもんじ)Dです。
今日は前回に引き続き、高島美里さんが書かれた「あなたの1日を3時間増やす「超整理術」」の内容を、中学生の家庭学習にあてはめて考えてみました。
「整理術の本なのに、中学生の参考になるの?」と思われる人も多いと思います。
著者の高島さんは
「予備校の講師時代に、全員に朝起きてからの時間を記録させたことがあった。生徒たちは、時間を記録し始めてから1か月ほどで、特別なことをしなくても成績がみるみる上がっていったのです。それは、時間を記録することで、ムダに過ごしている時間がたくさんあることに気づいたからなのです。」
つまり、この本に書かれていることは、社会人だけではなく、予備校生(高校卒業後、大学に合格するまでに通う塾のようなところを「予備校」といいます。)にも効果があるのです。
それであれば、同じく勉強をしている中学生(高校生)にも効果があると考えてもおかしくはないでしょう。
高島さんが書かれた14日間のステップを、中学生にも活用しやすく7日間に編集してお伝えします。
今回は、4日目から7日目のステップを紹介します。
なお、「この本に書かれている正確なことを知りたい」「もっと詳しく知りたい」という人は、ぜひこの本を手に取って読んでいただくことをおすすめします。
きっと、新たな発見があることでしょう。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9990202613
それでは、7日間で行うことを紹介していきます。
4日目に行うことは、プリントの整理です。
皆さんは、プリントをきちんと整理できていますか?
クリアファイルに入りきらないくらいのプリントがぐしゃぐしゃになって、カバンの中に入っていませんか?
そのプリントをすっきりさせることで、勉強に集中できる環境を作ることができるのです。
プリントを減らす方法はこれです。
大事なプリントは、スマホでパチリと写真にとる
学校のプリントは、先生に提出するまでは大切に保管しましょう。
それは、その通りなのですが、問題はその後です。
先生から返却されたプリントがそのままカバンや机の中に入っていませんか?
今回は、その返却されたプリントを整理していきましょう。
「テストに出てくるかもしれない」
「先生が、”大切なことだから”と言ったから」
と思って捨てられないのではないでしょうか?
そんな人のためにとっておきの方法が「大事なプリントはスマホでパチリと写真にとる」ことです。
考えてみてください。
提出い終えたプリントが大切なのは、紙が大事なのではありません。
その紙に書かれた「内容」が大切なのです。
だから、その「内容」がわかれば、プリント(紙)は必要ないのです。
今の時代、一番簡単な方法がスマホを使うことです。
学校以外の時間はスマホを離せないという中学生も多いと思います。
スマホの中にデータを入れておけば、机が片付くだけでなく、いつでもプリントで学習することができます。
だから、大事なプリントはスマホで写真を撮って保存しておきましょう。
また、整理するためには、写真に名前を書いておきましょう。
「英語」「理科」などの名前を付けておけば、何の教科なのかすぐに調べることができます。
・・・ということで、4日目は、大事なプリントを取り出してスマホで写真を撮りましょう。
(スマホを持っていない人は、デジカメなどで写真を撮って、画像データをパソコンなどに取り込んでみましょう。または、紙のプリントをきちんと整理するようにしておきましょう。)
高嶋氏は「あなたの1日を3時間増やす「超整理術」」で、「ネタとなるデータを保存する」と書かれています。
中学生に当てはめると、
テストの点数を上げる問題を保存する
ということになります。
テストの点数を上げる問題とは何でしょうか?
それは、
自分が間違えた問題
です。
多くの中学生が間違ているのですが、勉強というのは
今できない問題を解けるようにする
ことです。
問題集を解いていて、間違えることは気分のいいものではありません。
だから、その問題を嫌いになって、二度と見ないという人も多いです。
しかし、その問題を解けるようにしないと成績は上がりません。
そこで、スマホの登場です。
問題集を解いて、答え合わせをして、間違えた問題があったらその場でスマホでパチリとしましょう。
もちろん、整理しやすくするために「英語」「理科」などの名前を付けておきましょう。
あとは、勉強のときに間違えた問題を見て、解きなおすようにしましょう。
付け加えると、間違えた問題の後に、解説と解答の写真を撮っておくと、勉強しやすくなります。
私が高嶋氏の著書で一番驚いたのが次の部分です。
冒頭でも書きましたが、改めて紹介します。
「時間を記録し始めてから1ヶ月ほどで、他に特別なことは何もしていないのに、生徒たちの成績はみるみる上がっていったのです。
どうしてでしょう?それは、実際には無駄に過ごしている時間がたくさんあることに、生徒たちが自分で気づいたからなのです。」
実際に私もやってみて効果を実感しました。
「時間がない・・・」と思いながら、実はボーっとしている時間があったのです。
もちろん、その時間を有効に使うことで、仕事を早く終えたり、自分の趣味をする時間にすることができるようになりました。
また、高嶋氏は次のようにも言っています。
「空白の時間が一人平均5時間ある」
自分では意識していないこの5時間を有効に使うことで、勉強だけではなく、遊びや趣味の時間を大幅に増やすことができるのです。
それでは、自分の時間を把握する方法を紹介します。
自分の時間を分単位で正確に記録してみる(1週間)
驚くほど地味な方法ですが、これしかありません。
慣れるまではたいへんに思えますが、慣れてくると自然と意識できるようになります。
メモ用紙を持ち歩いて、「〇時〇分から〇時〇分まで~~をした」などというように記録していきましょう。
大きな効果が得られるはずです。
いよいよ最終日となりました。
これまでに、机の周りを整理して、自分の時間を整理していきました。
その結果、環境も心もすっきりしたに違いありません。
そして、時間も整理することができました。
最後は、時間を整理することでできた「隙間時間」に勉強を行いましょう。
「隙間時間」とは、何かをするまでの間にできる、ほんのちょっとの時間のことです。
3分とか・・・場合によっては30秒ほどかもしれません。
そのほんのちょっとの「隙間時間」に勉強をするのです。
例えば、
英語の単語を1つ覚える
社会の用語を1つ覚える
漢字の読み方を確認する
などです。
1つ1つは短時間でできますが、まとめてやろうとすると多くの時間を使ってしまいます。
やり方はとても簡単です。
スマホで撮った写真を見返していく
だけです。
これだけで、「重要なプリント」「間違えた問題」などをしっかり復習することができます。
準備するまではちょっと時間がかかりますが、それさえやってしまえば簡単に勉強することができます。
今回は、高嶋美里氏が書かれた「あなたの1日を3時間増やす「超整理術」」を、中学生向けに7日間のステップに分けて紹介しました。
「整理術」と書かれているので、物の整理するイメージがありましたが、よく読んでいくと「身の回りの環境の整理」の他に「自分の時間の整理」もできるようになっています。
1日が24時間なのは、誰でも同じです。
違うのは、その使い方です。
時間を上手に使って、勉強だけでなく、部活動や遊びにも充実した中学生活を送れるようにしましょう。