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前線は語呂合わせで覚えよう!

こんにちは。頭文字Dです。

 前回は、「天気の単元はなぜ難しいのか」について説明しました。

 今回は「前線の覚え方」について説明します。

 前回のブログを見ていただいた方から見ると、少々不思議な感じがすると思います。

 教科書で言うと、前回の話は単元の一番初めにすることで、今回の内容は中盤から終盤にかけての内容だからです。

 普通の人なら、この順番では話をしないでしょう。

 しかし、あえて今回は前線の話をします。

 なぜならば、

最初に天気の単元は面白い!

と感じてほしいからです。

 面白いと思わないと勉強しようと思えないのが人間です。

 だから、この単元で一番面白い(生徒が一番笑う)覚え方を紹介します。

(1)最初に言葉を覚えよう

 それでは、最初に少しだけ真面目な話を聞いてください。

 最低限、覚えてほしい言葉があります。「前線面」と「前線」の2つです。

 間違えやすいのですが、教科書には次のように説明されています。

前線面・・・寒気(冷たい空気)と暖気(暖かい空気)が接する面

前線・・・前線面が地表と接するところ

 用語を覚えるときには、最後の単語に注意しましょう。

 「前線面」の説明は”面”で終わっています。だから、面で接しているのです。

 「前線」の説明は”ところ”で終わっています。面と面が接すると、どのような形になるでしょうか?

 そうです!”線”になりますね。だから「前線」と言うのです。

 用語を覚えるときには

説明の最後の単語に注意

すること。ほとんどの場合、この法則はあてはまります。

 このコツを覚えていると、テストでも少し得をします。

(2)前線付近では雨が降りやすい!

 用語を覚えたところで、1つ質問です。

なぜ、前線や前線面が重要なのでしょうか?

 すでに学校で前線を習っている人も多いと思いますが、答えられますか?

 答えられない人は多いはずです。なぜなら、ほとんどの人がこの理由を習わずに、教わっているからです。

 理由を教わっていないから、「いまいち何が重要なのかわからない」「わからないから覚えられない」の悪循環を繰り返すのです。

 前線が重要な理由は2つです。

 ・前線付近では雨が降りやすい

 ・前線が通過すると、風向きと気温が変化する

からです。

 ここまで説明すると、前回とのつながりが見えたと思います。

 前回私は「天気は空気の動きと、水の変化が重要」と言いました。

 前線はこの2つがどちらも関係する、非常に大切な内容なのです。

(3)前線の種類は4種類 そのうち、2つの前線の特徴を覚えよう

 それでは、前線の種類を紹介します。前線には4種類あります。

 ①閉塞前線

 ②停滞前線

 ③寒冷前線

 ④温暖前線

 「4つもあるの?覚えるの大変!」と思う人がいるかと思います。

 しかし、4つ覚える必要はありません。覚える必要があるのは、たった2つだけなのです。

 まず、①の閉塞前線は覚える必要はありません。たま~~~に閉塞前線付近の雲の形を聞かれることがありますが、本当にたま~~~なことなので、無視しても関係ないでしょう。

 また、これから勉強する「温暖前線」と「寒冷前線」がくっついたものが「閉塞前線」なので、2つの前線がくっついた形を考えれば答えることができます。

 いずれにしても、閉塞前線は応用編なので、最初の段階では無理して覚える必要はありません。

 ②の停滞前線はさらに2つに分かれます。「梅雨前線(ばいうぜんせん)」と「秋雨(あきさめ)前線」です。

 この2つの前線については、いずれ「日本の四季の天気の特徴」で説明するので、今は置いておきましょう。

(4)寒冷前線は”はげ、たん、げ~~”で

 ③の寒冷前線の特徴は重要です。しっかり覚えましょう。

 寒冷前線は「寒気(冷たい空気)が暖気(暖かい空気)の方に動いてできる前線」です。このとき、前線面は縦長になります。

 雲は、前線面にそってできるので、寒冷前線付近では縦長の雲「積乱雲」ができます。

 縦長なので、雨粒が大きくなり、強い雨(激しい雨)が降ります。

 ただし、横には広がっていないので、すぐに雲が通り過ぎて雨はやみます。つまり、雨が降る時間は短いのです。

 そして、寒冷前線が通過すると、寒気の中に入るので気温が下がります。

 ごちゃごちゃ書いてしまったので、ここで整理します。

  寒冷前線付近では積乱雲ができる

  寒冷前線付近では、

    はげしい雨が

       短時間降り

    通過後気温ががる

のです。

 ここで、太く書いた字をつなげてみましょう。

はげ、短、下

となりますね。

 あ、忘れてた。寒冷前線の記号は三角形を塗りつぶした形になります。

 ここまでをつなげてみると・・・

三角関係(寒冷) 激(はげ)、短(たん)、下(げ)~~~

となります。

 ストーリーとしては、昔2人の女の子が争った男の人が、今は禿げたんだよ。げ~~~。

ってところでしょうか?どうでもいいけど。

 ともあれ、寒冷前線は

三角関係(寒冷) 激(はげ)、短(たん)、下(げ)~~~

で覚えるとよいでしょう。

(5)温暖前線は 織田信長で

 最後に、温暖前線の覚え方を紹介します。

 温暖前線は暖気(暖かい空気)が寒気(冷たい空気)の方に動いてできる前線です。

 このとき、前線面は横長になります。雲も横長の「乱層雲」ができます。

 乱層雲は縦にはうすいので、雨粒は小さくて、弱い雨(穏やかな雨)になります。

 ただし、横には長いので雨が降る時間は長いです。

 余談ながら、寒冷前線と温暖前線のどちらの降水量が多いかと言えば、温暖前線の方なのです。だから、時として大きな被害を起こします。

 もう一つ、温暖前線が通過すると暖気の中に入るので気温が上がります。

 さて、ここまでをまとめてみましょう。

  温暖前線付近では乱層雲ができる

  温暖前線付近ではやかな雨が

            長時間降って

              気温ががる

のです。

 さて、太く書いた字をつなぐとどのような文章になるでしょうか?

 おだ(やかな雨が)長(時間)降る・・・・

 歴史上の有名人がいたような・・・・

 そうです!織田信長です。

 あ、また言い忘れていました。温暖前線の記号は半円を塗りつぶした形です。

 これをすべて合わせると

丸い おだ(穏やかな雨)のぶ長(時間) だんだん(温暖)(気温が)上がる

となります。

 イメージとしては織田信長柄の気球がだんだん上がる・・・っていう感じかな?どうでもいいことだけど・・・。

 ともかく、前線は天気を語るうえでさけては通れない重要な内容なのです。

 そして、寒冷前線と温暖前線の特徴は「語呂合わせで覚えるのが一番手軽」なのです。

 長文になってしまいました。今日はこの辺で終わりにします。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント一覧


ゴリ2022年10月5日 5:57 PM / 返信

とても分かりやすかったです!

    atamamonjid2022年10月6日 1:27 PM / 返信

     そう言っていただき大変うれしいです。  これからの励みになりました。  ありがとうございます。

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