こんにちは。頭文字Dです。
今日は、天気の単元の中でも、特に苦手な人が多い「湿度の計算」について説明していきます。
最初に、はっきりと言っておきます。
湿度の計算はコツを覚えれば、正答率30%UP!
ウソだと思いますか?
ウソではないですよ。本当の話です。
湿度の計算というと百分率(%)を求める問題ですよね。
皆さんはこんなこと考えているんじゃないですか?
分数の割り算をしなきゃいけない
なんて。
しかし、実際はこうです
百分率の計算で、分数の割り算をする必要は全くない!
「全く」です。「全く」。
ちなに、答えが小数になることはあります。
でも、計算は「整数÷整数」でできるのです。
そして、「整数÷整数」の計算にしたとき、正答率は30%あがるのです。ちなみに正答率30%UPとは、クラスに40人いたとすると、正解する人が12人くらい増えるということです。
言い換えると、「整数の割り算はできるけど、小数の割り算では間違える人が3割くらいいる」ということです。
だから、「整数÷整数」の割り算をすることで、正解する人は3割増えるのです。
あなたはこの3割の人のうちの1人なんじゃないですか?
それでは、計算の仕方を説明していきます。
が、最初に公式をきちんと覚えましょう。
「そんなの、学校で習ったよ」
という人も多いかと思います。
しかし、大半の人は教科書に書いてある通りに習っているでしょう。または、先生が黒板に書いた公式をそのまま覚えているでしょう。
そういう人は、注意が必要です。
なぜならば
間違えやすい書き方で公式を覚えている可能性が高い
からです。
なぜ、わざわざ間違えやすい公式の書き方で教えるのでしょうか?
おそらく、教科書会社も先生も知らないのです。とってもいい公式の書き方を。
それでは、お教えします。
湿度の求め方の公式を
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
空気に含まれる水蒸気量【g/m3】×100
湿度【%】=――――――――――――――――――――
その気温の飽和水蒸気量【g/m3】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
です。
何が違うかわかりますか?
そうです!「×100」を書く位置です。
おそらく、ほとんどの人が「×100」は分数の「―」の横に書いたはずです。なぜなら教科書にそう書いてあるからです。
そして、その書き方こそが、湿度の計算を間違えやすくする一番の原因なのです。
続いて、計算の順番について説明します。
具体的な数字がないと説明しにくいので、例題を解きながら説明していきます。
「例題1」
飽和水蒸気量が30g/m3の空気に、18g/m3の水蒸気が含まれていた。このときの湿度は何%か?
最初なので小数が出てこない、しかも割り切れる問題がやりやすいでしょう。
この例題を先ほどの公式に代入してみます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
18【g/m3】×100
湿度【%】=――――――――――
30【g/m3】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
できましたか?「その気温の飽和水蒸気量」のところに「30」を、「空気に含まれる水蒸気量」のところに「18」を書けばOKです。
間違えるとしたら、逆に書くことですね。
これを覚えておくとよいでしょう。
湿度は絶対に100%以上にならないので、分母の方に大きい数字を書く
公式をきちんと覚えていて間違えるとしたら、分母と分子の書く位置を逆にすることくらいしかないので、大きな数字は分母に書くようにしましょう。
さて、ここから計算の順番を説明します。くどいようですが、この順番を守るだけで正答率が30%UPしますから、よく読んでくださいね。
計算の順番は
分子内の計算と、分母内の計算を先に行ってしまう。その後、分母と分子の計算を行う
のです。
「例題1」では分子が「18×100」なので、これを計算します。「1800」になりましたね。
続いて分母ですが、これは「30」しか書いてありません。だからこのままにしておきましょう。
そうすると
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1800
湿度【%】=―――――――
30
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
となります。
これを割り算に直すと
1800÷30
です。
ほ~~~ら、「整数÷整数」の割り算になったでしょ?
答えは「60%」です。
この順番で計算すれば、「小数の割り算」を一切行わなくても、計算できてしまうのです。
学校で教えてくれましたか?
「でも、テストの問題では、水蒸気量が小数になっていましたよ」と言う人もいるでしょう。
でも、大丈夫。その場合だって、「整数÷整数」の割り算で解けてしまうのです。
本当かどうか、例題2をやってみましょう。
「例題2」
飽和水蒸気量が17.3g/m3の空気に、9.7g/m3の水蒸気が含まれていた。このときの湿度は何%か?
小数が出てきて「ぐへっ!」と思った人も多いでしょう。
でも、だいじょうぶ!さっきから何回も言っているように、小数の割り算はしなくてすみますからね。
では、さっそく公式に代入してみましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
9.7【g/m3】✕100
湿度【%】=―――――――――
17.3【g/m3】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
計算は最初に「分子」と「分母」をそれぞれやっていきます。
分子は「9.7✕100=970」になります。分母は「17.3」のままですね。
ここで、ちょっとした情報を1つ。実は、湿度の計算では分母は1つの数字しか入りません。だから、最初に計算するのは分子だけです。
計算した結果を公式に当てはめると
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
970
湿度【%】=―――――
17.3
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここまでみて、「やっぱり小数が残るじゃん」と思った人がいるでしょう。
次のテクニックで小数がきれいさっぱりなくなります。
それは、
分母と分子に10をかける
のです。
実際にやってみると、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
970✕10 9700
湿度【%】=――――――――=―――――――――
17.3✕10 173
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
となります。
これで無事、小数が消えましたね。
割り算にすると、「9700÷173」となり、答えは「56.06・・・・」となります。
小数第1位で四捨五入すると「56%」となります。
湿度の計算は全てこの方法で「整数÷整数」の計算にすることができます。
正答率を30%あげる方法を一言で言います。
絶対に、小数の割り算をやらないこと。全ての計算は「整数÷整数」で行うこと
これだけ守るだけで、本当に正答率がアップします。
次回は、同じく湿度の計算について説明しますが、今度は多くの人が引っかかる「応用編」をお送りします。
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