こんにちは。頭文字Dです。
今日も、「湿度の計算」について説明していきます。ただし、今日は”発展編”ということで、クラスの50%くらいの人が引っかかるポイントを中心にお話ししていきます。
さっそく例題を解いていきましょう。
「例題3」
室温が24℃で、露点が14℃だった。このときの湿度は何%か。ただし、24℃のときの飽和水蒸気量は19.4g/m3で、14℃のときの飽和水蒸気量は12.1g/m3である。
さて、公式に代入してみましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
14✕100
湿度【%】=――――――――――
24
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と書いた人はいませんか?このように書いた人は×です。
正しくは、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
12.1【g/m3】✕100
湿度【%】=――――――――――
19.4【g/m3】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
です。
違いがわかりますか?
そうです。上の計算は
温度で計算している
のです。
それに対して正しい計算は
水蒸気量と飽和水蒸気量で計算している
のです。
「なんだ、そんなことか」と思う人は多いのですが、そんな人に限って間違えます。(笑)
もう一度言います。
湿度を計算するときには水蒸気量と飽和水蒸気量で計算する
のです。
経験上、テストでこのような間違えをする人はだいたい40%くらいです。
2つとも温度を書いてしまった、という人は意外に少なくて、どちらかに温度を書く人がほとんどです。注意しましょう。
では、計算をしてみます。最初に、分子を計算します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1210
湿度【%】=―――――――
19.4
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まだ分母が小数になっているので、分母と分子をさらに10倍します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
12100
湿度【%】=―――――――――
194
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここで、割り算に直します。「12100÷194」になります。割り切れないので、小数第1位を四捨五入して、整数で答えましょう。
「12100÷194=62.3・・・・」なので正解は
62%
となります。
どうですか?正解しましたか?
この問題で、しかも最後の計算で間違えてしまった人は、小学校の算数に戻って勉強し直す必要があります。
バカにしているわけではありません。
勉強ができるようになるには、
わからなくなったところに戻る
ことが必要です。
「整数÷整数」ができなかった人は、明らかに小学校の頃に習った「割り算の筆算」でつまずいています。
小学校の先生に言わせると、この計算はかなり難関な問題です。だから、できるようにならないままに中学生になった人も多いのです。
だから、今のうちに復習しておきましょう。
やり方は簡単。小学校の頃に使っていた算数の問題集やワークがあればそれを”できるだけ早く”解きましょう。
このとき、スピードが大切です。
間違えるか、間違えないかのギリギリの速さ
で解いていくのです。
けっこう疲れるし、間違えるはずです。だから、効果的なのです。
もちろん、やるときはおしゃべりやテレビを見ながらではいけません。
毎日5分でいいので、「鉛筆の先から煙が出るくらい」はやく計算する練習をしましょう。
1ヶ月もたつ頃には、そうとうレベルアップしていることでしょう。
話を湿度の計算に戻します。
先ほどは問題文の中に飽和水蒸気量が書いてありました。飽和水蒸気量の数字は覚える必要はありません。必ず、問題の中に書かれています。
ただし、わざと気づきにくくしていることもあります。
例えば、表で書いてみたり、グラフで書いてみたり。
問題をつくる側としては、受験者に「この問題は解いてほしくない」と思っています。だから、あえて表やグラフでわかりにくくしているのです。最後のあがきと言ってもよいかもしれません。
それでは最後に、仕上げの問題を解いてみましょう。
答えは下の方に書いておきます。答えを見る前に自分の力で計算してみてください。そして答え合わせをしましょう。
正解だった人は、今日の内容は合格です!おめでとうございます。
不正解だった人は、間違えを分析しましょう。
公式を覚えていなかった人→理科の勉強を一生懸命しましょう。
温度を代入してしまった人→冷静に問題を読むようにしましょう。そして、水蒸気量をよ~~く探しましょう。
計算で間違えてしまった人→小学校の算数の復習をしましょう。
間違えることが悪いのではありません。間違えを正さなかったことが悪いのです。
それでは問題です。
【仕上げの問題】
気温が22℃のとき、露点が12℃だった。このときの湿度は何%か。ただし、22℃の時の飽和水蒸気量は19.4g/m3、12℃の時の飽和水蒸気量は10.7g/m3とする。答えは小数第1位を四捨五入し、整数で答えなさい。
(まずは、自分で考えてみましょう。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
10.7【g/m3】✕100 1070 10700
湿度【%】=―――――――――――=―――――――=――――――
19.4 19.4 194
=10700÷194=55.1
答え 55%
いかがでしたか?これを読んで「湿度の計算なんて簡単!」と覚えていただけたでしょうか?
もしも、そう思えてもらえたのであれば、あとは反復練習です。
前回も書きましたが、難しいと思っている人が多い反面、しっかり勉強すれば点数が取れる問題です。
がんばってください!
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