こんにちは。頭文字Dです。
今日は、中学2年生理科「気象とその変化」から高気圧と低気圧について説明します。
前回は、「意外と間違える!高気圧と低気圧」と題して、主に高気圧と低気圧の読み取り方を中心に説明してきました。
では、質問です。
高気圧と低気圧の場所(”気圧配置”といいます)がわかると何がわかるのか?
答えられますか?
答えは2つあります。
1つは
天気を予想することができる
ことです。
ざっくりいうと、
高気圧の中心付近では晴れることが多い
低気圧の中心付近は曇ったり、雨になったりすることが多い
のです。
だから、気圧配置を見て、自分がいる場所に高気圧が近ければ晴れるとか、低気圧が近づいてきたら天気が悪くなるので傘を持って行こうとか考えることができるのです。
基本的に、天気予報も上のような考え方で予想しているようです。
理科で習ったことが、日常生活でも利用できるなんてとってもお得ですね!
続いて2つ目の理由です。
それは
気圧配置がわかると、風の吹く方向が分かる
のです。
「天気が予想できるのはいいけれど、風向きが分かってもね。日常に生かせないよ」
という人も多いかと思います。
しかし、風向きがわかることでも、ある程度天気を予測することができるのです。
冬を思い浮かべればわかりやすので、冬の天気で説明します。
北海道の冬では、北西の方向から強い風が吹くときに、大雪になる可能性があるのです。
詳しくは、以前書いた「日本の四季の天気の特徴」で説明しているので、そちらをご覧ください。
『日本の四季の天気の特徴』 こんにちは。頭文字Dです。 今日は、「日本の四季の天気の特徴」について説明します。 前回の「日本付近の3つの気団」について理解できたでしょうか?気団につい… ameblo.jp
こちらのブログでは日本の四季の天気の特徴を、気圧配置をもとに説明しています。
今回は、気圧配置からどのようにして風向きを考えるのかについて説明していきます。
それでは、基本中の基本をお教えします。
風は、高気圧から低気圧に向かって吹く
授業で習った人は、必ずこのことを聞いているはずです。だから、基本中の基本なのです。
まあ、これだけなら大して難しくはありません。とっても簡単ですね。
でも、続いて次のようなことも習ったはずです。
北半球では、高気圧の中心から時計回りに吹き出し、低気圧の中心に向かって反時計回りに吹き込む
と。
ここで、頭の中に大きな「?」が出てきた人は多いはずです。
「なんで、風が曲がるの?」と。
これも、ほとんどの人が説明を受けたと思いますが、風が曲がる理由は「地球が自転しているから」です。
風が吹くとき、特に南北方向に吹くときには、自転の影響を受けて曲がっていくのです。
これで納得・・・・した人はいいのですが、この説明でも納得できない人は多いのではないでしょうか?少なくても、私は納得できません。
その多くの人がこのような疑問を持つからです。
自転の方向は一定なのに、高気圧と低気圧で逆回りになるの?
と。
この疑問に、先生は説明してくれたでしょうか?
おそらくほとんどの先生が説明できないのではないでしょうか?
中には、
「それは”コリオリの力”っていうのが関係しているからだよ。コリオリの力は高校の地学で習うから、その時に理解してね。」
と説明してくれた先生もいるかと思います。
こういう先生はよく勉強している方だと思います。
でも、これでも納得できないですよね。少なくても私はできません。
そこで説明をしていくのですが、文章で説明するのが非常に難しいです。
そのため、ここら辺は丁寧に説明してくれているHPを読むのが一番です。
次のHPが分かりやすいと思いますので、興味のある方はご覧ください。
コリオリ力を感覚的に理解しようー視点編(コリオリ力1)『「高気圧の風は時計回り、低気圧は反時計回り 」って言うけど、なんで?」コリオリの力(回転力)を知っていればうまく答えられるはずですが。。。でもコリオリ力(こりおりりょく)って何なのか?テキストを読んでも分かったような分からないような... irokata7.com
高気圧から風は時計回りに吹き出し、低気圧に反時計回りに吹き込むことが理解できたところで、覚え方を教えます。
高気圧・低気圧付近の空気の流れを覚えるには
右手でイエーイをつくる
のです。
やってみると次のようになります。
「なんのこっちゃ?」と思った人がいるでしょう。
説明します。
このポーズで、
親指は気流の向きを、其の外の本の指は風の吹く向きを表す
のです。
ここで、言葉の確認をしましょう。
”気流”とは空気の上下方向の動き
”風”とは空気の横方向の動き
です。
だから、親指は上か下にしか向きません。
当然、その他の指は横方向に向くはずです。
そして、絶対に覚えなくてはいけないことがあります。
それは、
低気圧の中心では上昇気流が発生する
高気圧の中心では下降気流が発生する
ということです。
これだけは、絶対に覚えてください。
それでは、低気圧の時から考えていきましょう。
低気圧の中心では上昇気流が発生します。
だから、親指を上にして上から見てみましょう。
こう見ると、風が反時計回り(左回り)に吹いていることがわかりますね。
次に、高気圧を考えます。
高気圧の中心では下降気流が流れているので、右手は
こうなります。ちょっと感じが悪いですね。
これを上から見ると、
となり、時計回り(右回り)に風が吹いていることがわかります。
これが分かれば、次の問題が解けるはずです。
やってみましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【例題1】低気圧の中心付近と、高気圧の中心付近での空気の動きはどうなるか。次のア~エからそれぞれ1つずつ選びなさい。ただし、青い矢印は気流の向きを、赤い矢印は風向きを表している。
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それでは、低気圧でどの図になるか、高気圧でどの図になるかを選んでください。
正解は、
低気圧が ア
高気圧が エ
になります。
正解した人に拍手!
ここまでできれば、次の問題も解けるようになっているはずです。
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【例題2】次のA地点で、風はどちらの方角から吹いてくるか。ただし、このパソコンの上を北とする。
高
A
低
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この問題では、必ず矢印を書きましょう。
パソコンの関係で思うように矢印が書けないのですが、無理やり書いてみるとこうなります。
高
⤵
A
↳
低
・・・いまいちわかりにくい図になってしまいましたが、Aの右上(北東方向)から風が吹いてきて、Aの左下(南西方向)にでていくことが分かるでしょうか?
風は「吹いてくる方向を示す」約束があるので、A地点では
北東の風
が吹くことになります。
ここまで理解てきていればたいがいの問題が解けるはずです。
後はいろいろな問題に挑戦してみてください。
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