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【番外編】「あなたの1日を3時間増やす「超整理術」(高島美里著)」を中学生の家庭学習に応用してみた①~スマホも活用した家庭学習習慣を身に付ける方法 1日目~3日目~

 こんにちは。頭文字(あたまもんじ)Dです。
 今日は、高島美里さんが書かれた「あなたの1日を3時間増やす「超整理術」」の内容を、中学生の家庭学習にあてはめて考えてみました。
 「整理術の本なのに、中学生の参考になるの?」と思われる人も多いと思います。
 著者の高島さんは
「予備校の講師時代に、全員に朝起きてからの時間を記録させたことがあった。生徒たちは、時間を記録し始めてから1か月ほどで、特別なことをしなくても成績がみるみる上がっていったのです。それは、時間を記録することで、ムダに過ごしている時間がたくさんあることに気づいたからなのです。」
 つまり、この本に書かれていることは、社会人だけではなく、予備校生(高校卒業後、大学に合格するまでに通う塾のようなところを「予備校」といいます。)にも効果があるのです。
 それであれば、同じく勉強をしている中学生(高校生)にも効果があると考えてもおかしくはないでしょう。
 今回は、高島さんが書かれた14日間のステップを、中学生にも活用しやすく7日間に編集してお伝えします。
 なお、「この本に書かれている正確なことを知りたい」「もっと詳しく知りたい」という人は、ぜひこの本を手に取って読んでいただくことをおすすめします。

 きっと、新たな発見があることでしょう。

 それでは、7日間で行うことのうち、今回は1日目から3日目の内容を紹介します。

1日目 まずは、机を整理しよう~ポイントは20種類にしぼること~

 みなさんは、自分の勉強机をお持ちでしょうか?
 「持っている」という人は、自分の机をイメージしてください。
 「家族と共用」「リビングで勉強している(近年、「リビングで勉強することが成績向上のために効果的である」ということが話題になりました。)」という人は、リビングの机(テーブル)をイメージして、家族の迷惑にならない程度で考えてください。
 まず、1日目の内容です。
机(デスク)の整理をする
 もちろん、今まで通りにただ整理すればよいわけではありません。
 そこで、わかりやすく3つのステップに分けて紹介します。

①机の周り(中)にあるものをリストアップする

 最初に、自分の机の周りにあるものや、引き出しの中にあるものをリストアップ(紙などにメモすること)してみましょう。
 「スマホ」「かばん」「ノート」「教科書」「問題集」「えんぴつ削り」「貯金箱」・・・とりあえず、あるものをすべて紙に書き出してみます。
②使用頻度の順位をつける
 リストアップが終わったら、使用頻度の順位をつけます。
 使用頻度とは、
毎日使うもの→「毎」と書く
数日に1回使うもの→「数日」と書く
週に1回程度使うもの→「週」と書く
月に1回程度使うもの→「月」と書く

などに分けることです。
 こうすることで、何をどの程度使うのかを可視化することができます。

③使用頻度の高いものから20種類を机の周りに残す。その他のものは、どこかにしまう

 それでは、最後のステップです。
 ②でつけた使用頻度をもとに、机の周りのものを20種類にまでしぼってください。
 そして、上位20種類以外のものは、どこかにしまってください。
 こうすると
20種類だけになるなんて、困ることが起きるんじゃないか?
と不安になる人も出てくるでしょう。
 しかし、著者の高島さんは
私が予備校で生徒たちに整理方法を教えたとき、よく使う必要なものだけを挙げさせると、ほぼすべての生徒が20個前後に収まりました。
と述べています。
 本当に必要なものだけを見極めれば、20種類くらいに収まるのです。
 そして、本当にに必要なものだけを机の引き出しにしまいます。
 たいがいの学習机には、引き出しが何段かついていると思うので、その1番上の引き出しにしまうようにしましょう。
 このとき、机の上には何も置かないことがポイントです。
 また、リビングで勉強している人は、何かものを動かすときには、必ず家族に相談してから行うようにしましょう。
 最後に、「スマホは絶対に必要」という人が多いと思います。
 たいていの大人は、「スマホは勉強の邪魔!机に置くなんて言語道断!!」と怒るでしょう。
 しかし、私は
スマホも使い方次第で勉強の助けになる
と考えています。
 だから、今の段階では「スマホを机においてもよい」ことにしましょう。
 ただし、「正しい使い方をしている場合のみ」です。
 正しい使い方ができない場合は、保護者に取り上げてもらいましょう。(笑)

2日目 書類(教科書、ノート、プリント)の整理

 それでは、2日目です。
 2日目では、書類(中学生でいえば、教科書・ノート・問題集・プリントなどになります)の整理です。
 整理のポイントです
スケジュールごとに4つに整理する
ことです。
 具体的には、
①今日やること(例:明日までの宿題・毎日の家庭学習など)
②5分でできること(例:英単語の暗記・漢字の練習など)
③期日があること(○日までの宿題など)
④期限がないこと(自分で買った問題集など)
⑤①~④までに必要のない教科書・ノート

 できれば、100均などで棚を買って①~④を区切るとよいでしょう。
 それでなければ、お菓子の箱などを4つ用意して分けるようにしましょう。
 ⑤の教科書やノートは、机の棚やカラーボックスなどに教科ごとに整理して置くようにしましょう。もちろん、授業がある日は、学校に持っていくことを忘れないようにします。
 それでは、①~④について、詳しく説明していきます。

① 「今日やること」ケースを毎日空っぽにする

 最初に、一番難しいことを行います。
 それは、
「①今日やること」ケースを毎日からにする
ことです。
 言い換えると、「明日までの宿題をしっかり終わらせる」「毎日の家庭学習を忘れずに行う」ということです。
 期日が明日までなので、当然といえば当然のことですね。

② 「③期限があること」ケースは、スマホのカレンダーに締め切りを入力して、1週間前まで忘れる

 続いて、「④期日があること」のケースです。
 基本的に「今やること」ではないので、忘れてけっこうです。
 ただし、本当に締め切りまで忘れてしまう人が多いので、
締め切りの1週間前にアラームが鳴るように、スマホのカレンダーに登録しておく
のです。
 こうすることで、スマホを勉強に効果的に使うことができます。
 スマホがない人は、机の上にカレンダーを置いてカレンダーに書き込むようにしましょう。

③ 「④期限がないもの」ケースはまとめておいておき、やる日をスマホに登録しておく

 「④期限がないもの」は、とりあえず置いておきましょう。
 ・・・となると、かなりの確率で「1年間そのまま」になってしまうので、やる日を決めます。
 部活がない日曜日とか、テスト前の部活動中止期間とか、まとまって勉強の時間が取れる日を考えて予定しましょう。
 予定が決まれば、スマホのカレンダーに「〇日の〇時に行う」と登録してしまいましょう。
 このとき、「〇時」まで登録することが大事です。
 時間を設定することで、アラームを鳴らして気持ちを切り替えることができます。

④ 「②5分でできること」は隙間時間に行う

 最後に「②5分でできること」です。
 結論から言うと、5分でできることはスケジュールに入れる必要がありません。
 かといって、何もやらないというわけではありません。
 5分でできることは
隙間時間に行う
のです。
 例えば、テレビ番組を見終わって、次の番組が始まるまでの5分間、食事を食べ終えて、お風呂に入るまでの10分間を使って勉強してしまうのです。
 こうすることによって、今まで何となく過ごしていた時間が勉強時間に変わっていくのです。
 勉強時間が増えると、それだけ成績アップに近づく。
 だから、成績が伸びていくのです。

3日目 スケジュールに落とし込む

 3日目の課題は、2日目にも少しだけ取り上げました
スマホにスケジュールとして書き込む
ことです。
 ただし、2日目と違うのは
勉強の時間だけではなく、家にいる時間の「時間割」を作成する
のです。
 例えば、「〇時から食事」「〇時からお風呂」「〇時から勉強」などというようにです。
 この作業を行うと気づくはずです。
勉強量を把握していないと、時間割が立てられない
ということに。
 今日行う勉強の量を把握していないと、予定は立てられません。
 また、家で行うこと(食事、お風呂、睡眠、塾など)を把握しなくてはなりません。
 そして、可能な限り、詳しく書いていくことが大切です。
 例えば
「国語:1時間」ではなくて、「国語のワーク〇ページから〇ページまで:1時間」
というように。
 そして、これが最も大切なのですが、
予定していた時間よりも早く終える
のです。
 「5分でも、10分でも早く終えよう」とすると、集中力が増します。
 ほんの少しでも早く終えられるように
 ゲームのような感覚で挑戦していきましょう。

 少し長くなってしまったので、今日はここまでにしておきます。
 1日目から3日目までに行うことを書きました。
 中には「難しい」と思うこともあったと思いますが、最初に大きな壁を乗り越えておけばあとは、小さいことばかりです。
 少し勇気をもって挑戦してもらえればと思います。
 4日目以降については、またの機会に紹介します。

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