・電流・電圧・抵抗の計算がわからない
・電流の問題を見ても、何をしていいかさっぱりわからない
という人の悩みを解決します。
こんにちは。頭文字(あたまもんじ)Dです。
中学生に勉強を教えてかれこれ25年以上になります。その経験を活かして、「授業を聞いても理科がわからない人」を「なるほど、そういうことだったのか」と納得してもらおうとこの記事を書いています。
今回は、中学2年生理科 電流分野について説明します。
・・・といっても、今日は、実際に内容を説明するのではなく、最終的にどのような問題が解けるようになればよいかを説明します。
実は、電流の計算は
最終的に、どの問題が解けるようになるのか
を最初に知ることが大切です。
ゴール地点を確認して、そこにたどり着くまでの道のりを知る
これを行うかどうかで、定着率がぜんぜん違ってきます。
そこで今回は、
どのような問題を解けるようになるのか
そのために、どのような学習を
どのくらいの時間しなければならないのか
について説明していきます。
詳しい内容は次回以降に説明していきますが、記事が完成しだい、リンクしていきます。
だから、このページを読みながら、わからないところに飛んで確認することもできるようになります。
完成まで少々時間がかかってしまいますが、お楽しみください。
最初に、はっきり言います。
次の2問ができれば、電流の計算は満点がねらえる
のです。
それでは、問題を見てみましょう。
問題1 次の回路図を見て、問いに答えなさい。
(1) この回路を何というか。
(2) Aを流れる電流の大きさは何mAか。
(3) アの電球の抵抗は何オームか。
(4) イにかかる電圧は何Vか。
(5) 全体の抵抗は何Ωか。
問題2 次の回路図を見て、問いに答えなさい。
(1) この回路を何というか。
(2) A、Bに流れる電流は何Aか。
(3) ア、イにかかる電圧は何Vか。
(4) イの抵抗は何Ωか。
(5) 全体の抵抗は何Ωか。
さて、問題を見てどう思ったでしょうか?
簡単だと思いましたか?
難しいと思いましたか?
「難しい」と思った人が多いのではないでしょうか?
これらの問題が、難しいと感じるのには、理由があります。
・問題が解けるようになるまでに時間がかかること(授業でいうと10時間以上)
・10時間の間に習った知識を組み合わせて使わなければならないこと
主に、この2つです。
最後の問題を解けるようになるまでに10時間もかかるのであれば、とうぜん忘れてしまうこともあります。
普通に学校があったとして、3週間程度。
北海道では、途中で冬休みが入ることも多いので、1か月以上もかけて習うことになります。
その間に、学校を休んでしまう確率も高くなるでしょう。
授業の復習ができない日もあるでしょう。
このような理由から、定着率がどうしても低くなってしまいます。
また、1つ1つの知識を組み合わせて使わなければならないので、組み合わせ方のコツを知るまでに時間がかかります。
慣れていないので、自分には才能がないと思いがちになります。
しかし、ここで、理科の裏法則があります。
難しい問題こそ、ワンパターン
です。
実は、電流の単元の問題は難しいのですが、パターンは決まっています。
電流の問題はワンパターン問題の典型
といってもよいくらいです。
「あ、電流の問題だ。ワンパターンで解けるぞ!」と思えるようになったら、バッチリです。
満点も見えてきます。
そこまで少し時間がかかりますが、じっくり腰をすえてやっていきましょう。
それでは、どのような勉強を、どのくらいやれば解けるようになるのでしょうか?
下に、これからの記事の予定を書いていくので、見てください。
なお、「1回目」「2回目」・・・と書いてあるのが、ブログの記事の回数です。
「(1)」「(2)」と書いてあるのが、一般的な理科の授業の時間(実験を入れるともっと多くなる)です。
さらに、さきほどの問題1,2がいつ解けるようになるのかも書いています。
1回目
(1) 直列回路と並列回路の違い
(2) 電気用図記号と回路図
*問題1(1)、問題2(1)
直列回路と並列回路~簡単そうに見えて、つまずく人が多い最初の難関~
2回目
(3) 電流計の使い方
電流計の使い方①~誰も教えてくれなかった?電流計を使いこなす、3つの極意 その壱~
(4) 直列回路・並列回路に流れる電流
*問題1(2)、問題2(2)
回路に流れる電流~直列回路・並列回路に流れる電流の極意は五文字でテンポよく覚える~
3回目
(5) 電圧計の使い方
電圧計の使い方~誰も教えてくれなかった?電圧計を使いこなす、2つの極意~
(6) 直列回路・並列回路にかかる電圧
*問題1(3)、問題2(3)
回路にかかる電圧~直列回路・並列回路にかかる電圧の極意は五文字でテンポよく覚える~
4回目
(7) 電圧と電流の関係①(オームの法則:実験編)
電流と電圧の関係(オームの法則)①~電圧・電流・抵抗の関係は、ペットボトルの水でバッチリ~
5回目
(8) 電圧と電流の関係②(オームの法則:計算編)
*問題1(4)、問題2(4)
電流と電圧の関係(オームの法則)②~実際に計算で問題を解いてみよう~
6回目
(9) 直列回路の全体の抵抗・並列回路の全体の抵抗
*問題1(5)、問題2(5)
電熱線のつなぎかたと、全体の抵抗~直列回路と並列回路では全体の抵抗が違ってくる!~
7回目
(10) まとめと練習問題
【中学理科応用問題】「電流」「電圧」「抵抗」に関する応用問題①~応用問題は、順序だてて考えることで答えが見えてくる~
【中学理科応用問題】「電流」「電圧」「抵抗」に関する応用問題②~極意は、「困ったときは、グラフを見よ」~
「電流」「電圧」「抵抗」に関する応用問題③~定期テスト・高校入試対策編 実力を試してみよう~
こうしてみると、いかに長い道のりなのかがわかります。
しかし、次の言葉があります。
すべての道はローマに通ず
地道な積み重ねが大きな成果につながります。
がんばりましょう。
直列回路と並列回路~簡単そうに見えて、つまずく人が多い最初の難関~ | いやになるほど理科2021年1月21日 8:24 PM /
[…] 電流の計算の攻略法~最初に「目標を確認すること」こそ最も大切~ […]